中国の李強首相は、大連で始まった経済フォーラム「夏のダボス会議」で演説し、中国製のEVや太陽光パネルなどの生産について「世界のインフレ圧力を緩和し気候変動に対する世界の対応に積極的に貢献している」と強調。その上で、14億の人口を抱える国内市場や豊富な人材などがこれらの産業の競争力の源泉になっているとして、過剰生産や補助金によって競争をゆがめているという欧米などの指摘はあたらないという認識を示した。また李首相は、5%前後としていることしの経済成長率の目標の達成に自信を示したうえで、市場開放を進める姿勢を強調し、外国企業などに中国への投資を呼びかけた。「夏のダボス会議」はあさってまで世界経済の課題などについて議論が交わされるが、ことしは中国と関係が深い国からの参加が目立つという指摘も出ていて、議論がどこまで深まるかが注目される。