今医師の元には名義貸しの見返りに報酬を約束するという誘いが相次いでいる。クリニック開設には管理者となる医師が必要で原則常勤。しかし一般社団法人クリニックの管理医師を調べると他の医療機関に所属しクリニックの常勤が難しいと疑われるケースが見つかった。こうした医師10人以上に接触したところ、複数の医師が名義貸し状態であることを認めた。厳しい労働環境から自由診療で働くことを選ぶ医師が増えている実態も見えてきた。自由診療がほとんどの美容医療に進む若手医師は10年前の4倍に増えている。先月、大学病院などに勤める若手医師が待遇改善を考える団体を立ち上げた。国などに広く実情を訴えていきたいと考えている。