謎の天才外科医を巡る思惑と日本の心臓医療の最先端を描く「ブラックペアン シーズン2」。出演者たちは、実際の心臓手術の最新技術を学びリアルを追求しているという。大阪大学で心臓の絆創膏が開発された。開発したのは、心臓医療の世界的権威の澤芳樹名誉教授。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授と協力し、10年以上の歳月をかけて開発した。iPS細胞は体のいろんな部分になる能力を持つ細胞で、足から取り出した細胞を使ってiPS細胞を作りそれを培養して増やしたら心臓の筋肉細胞に変化させる。こうして出来上がった心臓の細胞をシート状にまとめた心筋シートは、心臓を同じ働きをもつ。人肌に近い温度にすると心臓のように動き出す。動いている心臓に貼るだけで、タンパク質がのりの役割をし約15分で心臓に張り付く。半日くらいで心臓の方から毛細血管が伸び、毛細血管を通じて心臓が元気になる物質を分泌。およそ3か月で心臓が回復する。心筋シートは2020年から治験が始まり、これまで8人の患者を救った。澤芳樹名誉教授は、理事長として再生医療に関わる病院や企業を1か所に集めた大規模施設「中之島クロス」を先週末大阪にオープン。澤芳樹名誉教授が医学を志したのは、中学3年生の時の1970年大阪万博のボーイスカウトの集い。来年の大阪・関西万博で“心臓の絆創膏”心筋シートが展示される。