中国企業が開発した生成AIが世界に衝撃を与えている。開発コストの低さと性能の高さが注目されているが、天安門事件について質問すると「話題を変えましょう」と回答を断るという。今世界に衝撃を与えているのが中国製AI、DeepSeek。低コストで高性能な生成AIとされ日本だけでなく中国やアメリカでもダウンロードランキング首位に。中国メディアによるとDeepSeekを開発したベンチャー企業は一昨年、梁文鋒氏が設立。特に注目されている理由が開発コストの低さ。開発費用はおよそ560万ドルとアメリカのOpenAIのおよそ10分の1にもかかわらずChatGPTに匹敵する性能があるとされている。また、研究者はわずかおよそ140人。1000人を超えるOpenAIと比べてもはるかに少ない人数で開発した。こうした中、DeepSeekがアメリカのAI産業の優位性を揺るがしかねないとの見方が広がりニューヨーク株式市場では27日、AI関連銘柄が大きく売られた。中でもアメリカのAI向け半導体を牽引するエヌビディアの時価総額は一時、日本円でおよそ92兆円減少。アメリカ史上最大の下落となったという。ただDeepSeekの台頭にもトランプ大統領は強気の姿勢。こうした中、疑惑も浮上。ブルームバーグ通信はDeepSeekの関係者がアメリカ、OpenAIからデータを不正に入手した可能性があると報じた。OpenAIと提携するマイクロソフトが調査に着手したという。専門家はDeepSeekに限らず生成AIを利用する際には入力する文言に注意してほしいとしている。