短期間・低コストで開発されAI業界に革命を起こしたともいわれる中国の生成AI「DeepSeek」。アメリカの生成AI「ChatGPT」と中国の生成AI「DeepSeek」に対し、当番組についての質問をして比較をした。ChatGPTは質問を入力してから回答を終えるまで7秒ほど。放送時間や出演者など基本的な情報を簡単にまとめている。一方でDeepSeekは質問を入力したあと「考え中」と表示。回答を終えるまで23秒かかった。内容に関してはChatGPTと比べ、同じく基本情報があり、番組内容や視聴のポイントなど情報量が多い印象を受ける。東京大学で講義を行っているAI研究者の今井翔太氏によると、ChatGPTは回答速度や結果を重視する一方で、DeepSeekは回答する際の過程を大事にしており、回答に時間がかかるものの情報に豊かさが生まれるという。その一方で、個人情報などの扱いを不安視する声も上がっている。イタリアのデータ保護当局は先月30日、DeepSeekの利用者のデータ保護を理由に国内からのアクセスを遮断したと発表。これに対し中国外務省は一般論として「企業や個人に対して違法なデータの収集や保存を要求したことはなく、今後も要求することはない」と主張している。また、中国にとってセンシティブな質問に対しては回答が得られない場合もある。例えば、「天安門事件」について尋ねると質問に対し「学習をしていない」と回答を避けた。世界中から注目される一方でその利用が不安視される中国の生成AI、DeepSeek。低コストでの開発についても疑惑が出ているという。