天皇皇后両陛下は、国賓として英国を公式訪問するため、きょう、羽田空港を出発された。国賓としての英国公式訪問は、4年前に計画されたが、新型コロナの感染拡大を考慮して、延期に。今回、チャールズ国王からの招待で実現した。皇室と英国王室は、古くから親密な関係にあり、相互に訪問を重ねながら交流を続けてきた。先の大戦で戦火を交えた日本と英国。戦後、皇室と王室の交流が再開されて、昭和46年には昭和天皇と香淳皇后が訪問した。平成10年には、上皇ご夫妻が国賓として訪問されたが、沿道で背を向ける人たち。戦後50年を経ても、旧日本軍の捕虜になった元軍人などから、反発する声が上がった。今回、天皇陛下は訪問を前に、「20世紀の両国関係には困難な時期もあったが、現在の日英両国は幅広い分野で緊密な協力関係があるなど」と述べられたうえで「我が国と英国の人々との友好関係がさらに深まる機会になればと思っております」と述べられた。英国は、両陛下が留学された思い出の地。最終日には、かつて学んだオックスフォード大学も訪問される予定。両陛下は、25日には歓迎式典やバッキンガム宮殿で開かれる晩さん会に臨まれる。