戦後80年の節目に、初めて硫黄島を訪問された天皇皇后両陛下。ことし、沖縄県・広島県・長崎県を訪問される予定。上皇ご夫妻も硫黄島を訪問された翌年、戦後50年の節目の年にこの3県を訪問された。専門家は、今後の異例の旅について、戦争を経験されていない陛下ならではの継承の仕方を実践されていくのではという。戦争を経験していない世代が話を受け継ぎ、語り部として活動することが増えるなか、陛下自身も、昭和天皇や上皇さまから戦争体験を直接聞いた同じ立場で、そうした活動を応援されるのではともしている。2月の会見で、陛下は、愛子さまについて、戦争によって亡くなった人々や苦難の道を歩んだ人々に心を寄せていってもらいたいなどと述べられた。専門家は、両陛下は、愛子さまとともに沖縄などを訪問したいという希望をお持ちなのではともしている。吉永は、平成天皇は、初めての訪中の際、平和国家としての道を歩むという決意を述べられた、慰霊の旅を節目ごとに定着させてきた、その思いを令和天皇も引き継がれている、皇室の平和外交から、国として戦争とどう向き合うのか問いかけられているようだなどと話した。末延は、ことしは戦後80年であるとともに、昭和100年にあたる年、皇室の平和外交は日本の歴史における宝であり、上皇ご夫妻が築かれた祈りの旅を今上天皇・皇后が今見事に役割を果たされ、愛子さまにつながっていくのが日本人として感謝と誇りを感じるなどと話した。