天皇杯の決勝には、沖縄からも大勢のファンが駆けつけた。キングスの相手はアルバルク東京。第2クオーター、キングス3点リードの場面でタイムアウトを取り、次のディフェンスが勝負所と睨んだ岸本は、俺がボールを奪いに行くとチームメイトに告げた。岸本の執拗なディフェンスに、相手はファウルをした。岸本は与えられた2本のフリースローを沈めたが、第3クオーターで足がけいれんした。岸本がベンチに下がったあとも、キングスの選手たちは怯むことなく立ち向かった。キングスは天皇杯を勝ち取った。西地区優勝も果たしたが、岸本は試合中に左足を骨折し、日本一はチームメイトに託した。