九州最大の街・福岡市にある高速バスターミナル。3階にある乗り場には多くの人が集まっていた。バスは1日1000便以上出入りする。おにぎりを食べる女性がいた。バスに乗る前にお昼ごはんを食べているとのこと。これから父親が一人暮らししている実家のある長崎に向かう。続いて、小さな女の子を見送る女性に話しかけた。女の子は小学3年生で、北九州のおばあちゃんの家に1人で行くとのこと。もともとみんなで行く予定だったが、予定が合わずに女の子1人で行くことになったという。バスは九州各県を中心に、遠くは名古屋や東京にまで、29路線を走っている。カリフォルニアから来たというご家族に話しかけた。佐世保基地に勤める19歳の息子に会いに来たのだという。トランペットを持った女子学生に話しかけた。吹奏楽部の名門高校に通う2年生で、学生寮から佐賀の実家に帰るのだという。続いて、東京の実家に帰るという男性がいた。到着までの15時間は、本を読んで過ごすという。男性は長時間の移動を楽しんでいる模様。夜8時過ぎ、サッカーボールを足で踏んでいる男性2人組に声をかけた。佐世保からサッカーをしに福岡まで来た男性たち、起業などでの成功を夢見て福岡への移住を考えているという。夜11時半、最後のバスが出発し、ターミナルの1日が終わった。