南太平洋の島しょ国が集まる太平洋島サミットは首脳会合が開かれ、中国を念頭に力による現状変更の試みに強く反対するとの首脳宣言が採択される見通し。東京・港区のサミット開場前から中継。岸田総理大臣はアメリカと中国に挟まれ、戦略的な重要性が増す太平洋地域との結束を強調した。首脳宣言には「力または威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対する」との文言が盛り込まれる見通し。この地域で軍事面を含め影響力の拡大を図る中国を牽制する狙いで、総理周辺は「威嚇にはしっかりと対抗するメッセージを出したい」と話す。岸田総理は「気候変動など喫緊の課題は待ったなし」と述べ、海面上昇に苦しむ各国との協力を示した。