太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結したとされる日から80年、沖縄はきのう慰霊の日を迎え、全戦没者追悼式が行われた。沖縄戦最後の激戦地となった糸満市摩文仁にある平和祈念公園で正午前から追悼式が始まり、玉城知事や石破総理も参加。20万人以上に上る沖縄戦の犠牲者を悼んだ。玉城知事は、沖縄戦の実相と教訓を守り続けていくことは私たちの使命ではないかと呼びかけた。石破総理は「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」などとコメント。戦没者の名を刻んだ平和の礎には朝から遺族らが訪れ、手を合わせていた。戦争を経験した世代が少なくなり、改めて記憶の継承が課題となる中で迎えた慰霊の日となった。