今大会の3強は、連覇を狙う青山学院大学をはじめ駒澤大学と國學院大學。往路の1区は、3強が様子をうかがう中、中央大学の吉居駿恭が独走して最後まで首位を譲らず、2位の駒澤大学に1分32秒の差をつけて区間賞を獲得した。そんな中、青山学院大学は1区10位で、首位の中央大学から1分44秒も遅れる。“花の2区”では、4つの学生記録を持つ東京国際大学のリチャードエティーリが異次元の走り。1区10位の青山学院大学は、黒田朝日が7人抜きで3位に浮上する。さらに1区17位の創価大学も、吉田響が13人抜きで4位に浮上する。東京国際大学のリチャードエティーリが1時間5分31秒の区間新記録を樹立すると、創価大学の吉田響も1時間5分43秒で区間新記録。さらに、青山学院大学の黒田朝日も1時間5分44秒で区間新記録をマークした。区間新記録を樹立した東京国際大学のリチャードエティーリに対して、同じ2区を走った駒澤大学の篠原倖太朗は「You are strong!」と声をかける。創価大学の吉田響は「俺の箱根駅伝、終わっちゃった…」、青山学院大学の黒田朝日は「区間3位とか?今年はこれが限界や」と話す。トップを走る中央大学の3区は、箱根駅伝初出場の本間颯。中央大学の本間颯は1時間0分16秒の区間賞の走りで、首位をキープする。一方、青山学院大学の3区は、4年で箱根駅伝初出場の青学の鶴川正也は最初で最後の箱根路を力走し、3位でたすきをつなぐ。4区を走るのは、太田蒼生。首位を走る中央大学を2分24秒差で追う青山学院大学の太田は、2位の創価大学をとらえる。青山学院大学・原晋監督の期待に応えた太田蒼生が、日本人歴代最高記録の1時間0分24秒で区間賞を獲得。