先月、参加者全員が片手で演奏するピアノコンサートが開催された。「左手のピアニスト」として活動する早坂眞子さんを取材。東京音楽大学大学院で学ぶ早坂さんは、幼稚園からピアノを始め数々の賞を受賞してきたが、高校2年生のとき右手の局所性ジストニアと診断された。日常生活に支障はないが、ピアノを弾くときだけうまく指を動かせないという。そんなときに出会ったのが片手のピアノ。早坂さんは同じく局所性ジストニアを患った東京音楽大学講師・智内威雄さんから教わっている。片手のピアノ曲は音数が少ないわずかな表現の変化で印象が変わる特徴がある。また、伴奏とメロディの両方を片手でこなすため足元にあるペダルが重要だという。約300年前から存在していたという片手ピアノ曲。第1次世界大戦のころには戦地で片手を失ったピアニストのために当時の作曲家によって多くの曲が生み出された。そんな片手のピアノとの出会い早坂さんに今までなかった「ピアノをひいているだけで喜びを感じている人とかに出会って。音楽ってこういう楽しみ方もできるんだと気づいた」などの思いが生まれたという。それから、早坂さんは自主公演を行ったり、片手のピアニストのためのコンサート運営に携わるなど、片手のピアノを広める活動を行ってきた。早坂さんが携わるコンサートに希望を見出したという中島雅斗さんは、中学2年生のとき脳梗塞を発症。退院後に片手のピアノと出会い、4歳から続けていたピアノを新たな形で弾けるようになった。「ワンハンドピアノフェスタ! in 東京」の様子を紹介。
早坂さんが携わるコンサートに希望を見出したという中島雅斗さんは、中学2年生のとき脳梗塞を発症。当初は生死の境を彷徨った。意識がもどってからも懸命なリハビリを続け、予定よりも早く退院することが出来た。そんなときに出会ったのが片手のピアノと出会い、4歳から続けていたピアノを新たな形でふたたび弾けるようになった。この日は翌週に迫るコンサートに向けて練習。片手ピアノのコンサートは中島さんにとって特別な場所だという。「ワンハンドピアノフェスタ! in 東京」の様子を紹介。
早坂さんは司会と演奏の二役で参加。参加者の中には中島さんの姿も。片手のピアニストたちがお互いの演奏を聴き合いつながる場所になってほしいという思いで開かれているこのコンサート。中島さんはブルーメンフェルト「左手のための練習曲Op.36」を演奏。そして早坂さんは「ある1日の終わりに」を演奏。早坂さんは「本当に片手の音楽が人生を広げてくれた。みなさん暗い感じじゃなく笑顔で演奏しているのでその姿を多くの人に知ってもらうことは灯台のような意義があると思う」などコメント。
早坂さんが携わるコンサートに希望を見出したという中島雅斗さんは、中学2年生のとき脳梗塞を発症。当初は生死の境を彷徨った。意識がもどってからも懸命なリハビリを続け、予定よりも早く退院することが出来た。そんなときに出会ったのが片手のピアノと出会い、4歳から続けていたピアノを新たな形でふたたび弾けるようになった。この日は翌週に迫るコンサートに向けて練習。片手ピアノのコンサートは中島さんにとって特別な場所だという。「ワンハンドピアノフェスタ! in 東京」の様子を紹介。
早坂さんは司会と演奏の二役で参加。参加者の中には中島さんの姿も。片手のピアニストたちがお互いの演奏を聴き合いつながる場所になってほしいという思いで開かれているこのコンサート。中島さんはブルーメンフェルト「左手のための練習曲Op.36」を演奏。そして早坂さんは「ある1日の終わりに」を演奏。早坂さんは「本当に片手の音楽が人生を広げてくれた。みなさん暗い感じじゃなく笑顔で演奏しているのでその姿を多くの人に知ってもらうことは灯台のような意義があると思う」などコメント。