奈良地裁前から中継。2022年7月奈良市で参議院選挙の応援のため訪れていた安倍元総理が銃撃された事件から3年あまり、きょう山上徹也被告の初公判が午後開かれる。殺人などの罪で逮捕・起訴された山上被告は取り調べでは殺害を認めた上で「母親が旧統一教会にのめりこみ多額献金をして破産した。旧統一教会と安倍本総理につながりがあると思った」と供述、旧統一教会への強い恨みと安倍元総理との関連が結びついて殺害を決意したとみられている。犯行には計画性が伺え、前日には安倍氏の遊説先の岡山を訪れていたほか凶器の手製パイプ銃の試し撃ちを繰り返していたことが供述で明らかになった。裁判までに公判前整理手続きは数千点の証拠などが影響し2年かかった。迎えたきょうの初公判前には傍聴席32のために727人が奈良公園に並んだ。山上被告側は殺人罪を認める一方手製の銃について一部罪の成立などを争うとみられ、また母親の旧統一教会への信仰・献金が家庭与えた影響などを指摘し情状酌量を求める構え。初公判は午後2時に始まる予定。
