奈良県で移住や企業を目指す人たちが地元企業の課題を解決するためのアイデアを真剣に考えるプログラムが注目を集めている。奈良市が主催する「ならわい」は“奈良”と“なりわい”を組み合わせた造語。奈良での移住や起業に関心がある人たちが集まって2年前に始まった。チームに分かれて企業の課題を解決するアイデアを考える。参加者は移住や起業の足がかりを築き、企業は新たなアイデアを得ることができると注目されている。過去には靴下を作る際、大量の繊維が廃棄される課題に対し、廃棄繊維から紙を作るアイデアが生まれた。墨のカプセルトイは販路を拡大したい墨工房の課題を解決。アプローチが難しかった子ども達に関心を持ってもらうことにも成功した。東京都在住の参加者・大倉英嗣さんのチームを追った。2万円の参加費がかかるので、集まる人の本気度が高いという。閑散期(夏・冬)に観光バスの需要が低下する「奈良交通」の課題に取り組んだ。それぞれの参加者が考案したバスツアーを発表。老舗企業で新規事業を担うメンターがアドバイス。4か月かけてアイデアを練り上げてプレゼン。観光名所ではなく、個人ではなかなか会えないに人と触れ合う体験を考えた。導入に向けて前向きに検討したいという。
住所: 奈良県奈良市二条大路南1-1-1
URL: http://www.city.nara.lg.jp/
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