寺院の完成予定は今年12月で、完成していないなか前倒しで落成式が行なわれた。野党は、今年4月に見込まれる総選挙に向けた式典という名目の選挙集会だと批判している。インドをヒンドゥー国家にするという考えは極右団体RSSの考えで、モディ首相はRSS出身。ヒンドゥー至上主義者の宿願だったラーム寺院の建設実現によって、モディ首相は支持をより一層強固にしたい考えと分析。杉村さんは、モディ首相も宗教的な寛容性が低い気がし、経済格差や人種差別の問題などに日本もダメなことはダメと言っていかないといけないなどと述べた。萩谷弁護士は、インドの多数派はヒンドゥー教徒なので、支持を取り付ければ政権は安泰になるというその意味では野党も日本と同じ様に弱いなどと指摘。政治と多数派の宗教の結びつきが色濃くなって少数派の信教の自由が侵害される状態になると、世界が投資しにくくなってきて内政と外交に問題が生じてくる可能性があるなどと見ている。