警視庁山岳救助隊に密着。東京・奥多摩は東京でありながら自然豊かな山岳地帯で知られる。この時期、景色を楽しむ目的での登山客が増えるが、警視庁山岳救助隊の出動も増えるという。表号759mの高水山で迷ってしまったという男性の通報があり、トラバース(山の斜面を水平移動すること)をしながら最短距離で駆けつけた。男性は断崖絶壁の場所で身動きが取れず困っているところで、無事下山することができた。男性は登山歴10年だが、林業者がつけた目印を登山のマークと勘違いし、道に迷ってしまったという。山岳救助隊の一人の田代学隊員は、以前は機動隊に所属しており、出動回数の少なさにもどかしさを感じたことから山岳救助隊に入隊をしたという。次に、50代の女性から通報を受け、高さ409mの「赤ぼっこ」へ向かったが、落ち葉で元々あった登山道が見えなくなっていた。こういった落ち葉により登山道がわからなくなることによる道迷いは、この時期多いという。また、この時期の日暮れの早さにも注意が必要。日が落ちた頃、標高1109mの鋸山の山頂付近で、高校生4人が迷ったという通報があった。ヘッドライトの光だけを頼りに、なんとか高校生たちを見つけことができた。