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「奥田英朗」 のテレビ露出情報

2冊目は「コメンテーター」(奥田英朗著)。直木賞を受賞した「空中ブランコ」を含む「精神科医・伊良部一郎」シリーズ17年ぶりの短編集。主人公・伊良部はじめ登場人物は全員強烈なキャラクター。表題作「コメンテーター」はワイドショーの低視聴率に悩むテレビ局員が伊良部医師と看護師をコメンテーターとして起用。すぐに視聴率が上がるが、過激な伊良部の発言に苦情が殺到する。批判覚悟で視聴率アップを望むか、視聴率はそこそこで視聴者の気持ちに沿う番組を作るのか。一喜一憂擦るスタッフに伊良部がかけたことばとは?他に株の売買をするトレーダーの心の病を描いた「うっかり億万長者」など、数字への恐怖観念に悩む人々を伊良部が救う姿がクセになる。
3冊目は「40歳だけど大人になりたい」(王谷晶著)。40歳を過ぎた著者が「大人になりたい」と願いながら「大人とは何なのか」を考えるエッセイ集。身体の衰え・お金の不安など、昔は知らなかった中年の現実の中、果たして自分は真の意味でおとなになったのか?と悩む。法的に成人とされる年齢を随分前に過ぎても「自分は大人だ!」と胸を張って言えないのは昔と変わらない自分がいるから。「大人らしい趣味とは何か」を考えたり、同世代と会うと話題になるのは健康問題という話から「あるある」と読み進め、読み手自身も「大人になりたい」という気持ちがあることに気づく。

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