きょう歴史的な勝負に臨んだ将棋・西山朋佳女流三冠は、女性だけで戦う女流のタイトル3つを保持する実力者。挑戦したのは、女性初となるプロの棋士。藤井聡太七冠や羽生善治九段などが名を連ねる舞台を目指した。けさ対局会場に入る、西山女流三冠29歳は、女性初のプロを目指し、去年9月から「編入試験」に臨んでいる。編入試験は、試験官を務めるプロ棋士との五番勝負。2勝2敗で柵木幹太四段との最終局を迎えた。プロの棋士になるには、2つの方法がある。1つ目が、奨励会に入って勝ち抜く道。男女問わずプロになれるが、原則半年に2人だけ。26歳までにプロになれなければ、自動的に退会になるなど、狭き門。もう1つが西山女流三冠が挑戦した編入試験制度。公式戦でプロを相手に抜群の成績を上げなければ、受験資格を得られない。西山女流三冠は135手までで投了。編入試験に合格することはできなかった。対局を振り返って、柵木四段は「とても力を感じた」、西山女流三冠は「収穫も多かった」と語った。