宮城県にある女川原発2号機は先月29日、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて原子炉を起動し、東日本大震災で停止して以来、13年半余りを経て再稼働した。東北電力はきのう発電を再開する予定だったが、原子炉内に計測した中性子のデータの精度を高めるための機器を入れて引き抜こうとしたところ、途中で動かなくなるトラブルが起こった。“外部に放射能が漏れるなどの影響はない”ということだが、東北電力はこのトラブルを受けて機器などの点検を行うためけさ8時36分に原子炉を停止した。東北電力は今後、“トラブルの詳しい原因を調査する”としていて“今の時点では原子炉を再び起動させる時期は未定”だという。