蒲田駅から。見えづらいメガネで描く芸術家に同行する。79歳で吉永小百合と同じ年のすずきさん。似顔絵自体は50年描いているという。すずきさんの自宅に到着。築51年の2DKで家賃は53000円。趣味は映画ポスター収集で古い映画のポスターが並ぶ。最近の映画は観ず、最後に観た映画は「女必殺拳」。1964年公開の難病で顔半分を失った女性の純愛を描いた物語「愛と死をみつめて」に影響され見えづらいメガネをしている。メガネは2~3年前から作っていて100個ほど所有している。162cm×112cmのキャンバスに絵を制作中。鎌倉海浜公園 稲村ガ崎地区のボート避難碑からの風景だという。絵では生計を立てられず、アルバイトをして合間に絵を描いている。水産高校に進学するも中退し絵描きを目指し16歳で上京してきた。部屋には瓶が並び果実酒を作っている。はちみつレモンに近い味だという。ボックスの中には即席ラーメンが入っている。酢が強く酸辣湯麺に近い味がしたという。今までの作品は気に入らず破り捨て、今制作中の作品も20~30年かかっている。カレンダーには印がついていた。すずきさんはステージ3の前立腺がんを患っていて印の日に手術を受ける。その後、がんの手術は無事成功し経過は良好で絵を描く日々は続いている。