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「姫路城」 のテレビ露出情報

2009年、大天守を覆う巨大な足場が組まれ平成の大修理が始まった。修理工事の責任者は「昭和の大修理」も手がけた鹿島建設。そのもとに宮大工や左官などの腕利き職人が集められ一大プロジェクトが幕を開けた。まず行われたのは屋根瓦の修理。その数7万5000枚。それを一枚ずつ取り外し傷んだ瓦は新しく作り直したうえで一から並べ直す。その大役を任されたのは瓦職人の串崎彰。串崎はかつて昭和の大修理を手がけた名工、山本清一のまな弟子。数々の文化財修理に携わった経験を買われ瓦ぶきのリーダーに抜てきされた。瓦を外し始めてすぐ、串崎はがく然とした。瓦を支えるクッションとして置かれた大量の土が雨水を吸い込み土台の木が湿っていた。原因は傷んだ漆喰から水が入って土に伝わり乾かなくなったこと。この状況を目の当たりにした串崎は昭和の大修理を手がけた師匠、山本の話を思い出した。当時若き棟梁だった山本は屋根に大量の土を置く危険性に気付き従来の工法を変えようとしたが認められず断念。その無念の思いを串に伝えていた。串崎彰は「なんとかせんとと思った」。しかしある難題が立ちはだかった。文化財は伝統の材料や工法を後世に伝えるため、使えるものは残すという大原則があった。400年続く伝統を受け継ぎつつ姫路城を災害から守るにはどうすればよいか。新たな工法を図面に描き試行錯誤を重ねること1か月、串崎の生み出したある方法が認められた。2011年11月、その工事が始まった。土台となる木を追加して格子状に組み上げ、そこに代々使われてきた土を最小限の量に減らして入れる。瓦を支えるクッションとなる土の良さは残しつつ土台の木にしっかり固定する。伝統的な工法を守り伝えた上で屋根の強度を上げる改良案だった。この工法で7万5000枚の瓦全てを1年がかりでふき替え。災害に強い屋根に生まれ変わった。いよいよ白鷺の美しい姿をよみがえらせる「漆喰塗り」が始まる。託されたのは中田正起、当時50歳。およそ20人の左官職人のリーダーだった。中田の会社イスルギは金沢城など多くの文化財修理を手がけてきた老舗で、その実績により今回の仕事を受注。中田は漆喰塗りの腕を買われてリーダーに抜てきされたが世界遺産の修理という重圧は大きなものだった。
漆喰の塗り方を詳細に確認するため屋根に上がったとき瓦のつなぎ目を埋める「目地漆喰」という工法が全ての瓦に施されていた。中田はそこに独特の技が隠されていることに気が付いた。漆喰の端が全て5ミリほど高くなっている「灰頭」という高度な技術だった。屋根全体に施された灰頭つき目地漆喰。これこそ姫路城が白く輝く白鷺城たるゆえん。この灰頭は姫路城以外ではほとんど使われていない珍しい技でベテランの中田でも目にするのは初めてだった。その具体的な塗り方を伝える資料は残されていなかった。中田は見よう見まねで練習を始めたが何度やっても納得のいくものはできなかった。400年前から先人たちが守ってきた白鷺城。その美しい姿をこのままでは復活させることができない。重責を背負い中田は途方に暮れた。
住所: 兵庫県姫路市本町68
URL: http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年2月11日放送 19:00 - 21:00 フジテレビ
今夜はナゾトレ(世界が感動!日本のスゴい歴史名所34連発)
外国人が選ぶ冬ののスゴい歴史名所ベスト20を発表。14位:山梨・新倉富士浅間神社。問題「富士山を所有していた人物は?」、正解は「徳川家康」。13位:岩手・平泉。12位:京都・伏見稲荷大社。問題「初午大祭の日に使用する調味料は?」、正解は「からし」。11位:和歌山・高野山。問題「平安時代に画期的だった防寒対策は?」、正解は「土で固めた壁」。10位:滋賀・彦根城[…続きを読む]

2025年2月9日放送 16:30 - 17:25 テレビ朝日
日曜マイチョイス阿川佐和子の日曜マイチョイス
鉄砲を撃つための穴は場内に約1000か所ある。狭間の3種類の穴はデザイン性という。また、偶然北野大さん夫妻と遭遇した。
将軍坂で写真を撮った。にの門は鉄板で補強され強靭、敵兵が通りづらいようにする為、通路の幅を狭く高さを低くしている。
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化粧櫓は徳川家康の孫娘・千姫の為に姫[…続きを読む]

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