しょうゆ蔵は全国で1000あまり、九州にはその1/4が集中しており、なかでも福岡には100以上ある。各県や各蔵ごとにしょうゆの味に違いがある。九州ではしょうゆを甘くする理由は砂糖が手に入りやすかったことがある。鹿児島ではサトウキビも栽培され、黒糖が特産品があった。蔵の代表の山上弘司は「このあたりの海で獲れる魚、タイ、サワラ、イカなどは、甘いしょうゆで食べた方がおいしさがよりわかりやすい」とコメント。鹿児島で100年近く続く蔵を営む吉永広記は「甘くなってきたのは戦後、特に甘くなるのが顕著になったのは戦後から」、学習院女子大学・宇都宮由佳教授は「物資不足が甘いしょうゆのきっかけになった」とコメント。