今話題の出張専門の買い取りサービス「買いクル」。リユース業界は今や市場規模が3兆円を超え、今後も拡大すると予想されている。ハードオフグループやセカンドストリートなど大手リユースショップも「出張買取」に乗り出す中、買いクルは創業から6年で全国に127店舗を展開するほど急成長を遂げている。栃木・宇都宮市に住む田中さんの依頼品はソファーやテーブルなど40品以上。最大の特徴はスマホの画像検索を使って商品の中古市場での価格を調査すること。その相場から買取価格を算出するという。このシステムなら経験の浅いスタッフでも相場の適正価格での査定が可能とのこと。アンティークなど1点もので類似品がない商品は画像を専門家がいる本部に送って査定。合計40点の査定時間は3時間。査定金額は10万4210円。最も高かったのは趣味で集めていたエアガンと銃剣のレプリカだった。
買い取った品をどう売るのか。買いクルでは店舗を持たないため、買取商品を大手フリマサイトで販売しているという。新規に店を構えると通常初期費用が1000万円前後かかるが、買いクルは無店舗で始められるため、かかる初期費用は198万円と抑えめ。支払う加盟金も月10万円の固定でフランチャイズ契約が増え、現在127店舗にまで広がっている。
便利な出張買取だが、一方で「貴金属も強引に買い取られた」など悪質な訪問買取による相談件数も年々増加している。被害に遭わないためのポイントについて国民生活センター・加藤良太さんは「突然訪問して買い取りを求める、電話でなんでも買い取るとか抽象的な話で訪問を持ち掛ける事業者には気をつけてほしい」などと話した。また家族や友人など複数人で対応することも対策になる。