今月2日までの1週間のスーパーでのコメの平均価格は5キロ当たり3952円。1年前と比べると実に1.94倍になっている。依然として店頭での価格上昇に歯止めがかからない中、きょうから政府の備蓄米の入札が始まった。栃木・宇都宮市内のスーパーでは軒並み5キロ4000円前後の価格の米が並んでいる。値上がり幅は去年の2倍近く。このスーパーでは米の売り上げが減少。価格が高騰する中で客の買い控えが起きていると見ている。米の価格安定につながるのか、政府は米の流通を円滑にするため初めてとなる備蓄米の入札をきょうから始めた。放出されるのは21万トンで初回は15万トンが入札の対象。品種はまっしぐらやひとめぼれなど合わせて41で一定の条件を満たした集荷業者が参加し最も高い価格を提示した業者から順番に落札する。NHKの取材ではJA全農など複数の集荷業者が入札に参加したことが分かっている。落札された備蓄米がスーパーの店頭などに並ぶのは今月下旬以降になる見通しだ。今後の見通しについて専門家は順調に落札が進むかがポイントだとも指摘している。今回の入札では集荷業者が落札した備蓄米は原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことになっているため。プレッシャーに負けて入札を断念する業者も出るのではないかと指摘している。
住所: 栃木県下野市医大前3