セブンイレブンではけさ備蓄米の販売を開始。無洗米2kg税込み775円、東京・大阪・四国で販売を開始し順次全国展開する。米の生産現場は梅雨の大雨に翻弄されていた。福岡・久留米市と大刀洗町でブランド米「夢つくし」を作るファームクリエイト・佐藤弘也さんは「水がたまっていると耕運作業ができない」と話す。耕せないまま田植え作業、雑訴スが栄養を奪うため収穫量に影響が出る。猛暑での生育障害も懸念、去年は暑さの影響で収穫量が減り約200万円の損害があったという。埼玉・行田市・あらい農産では暑さとイネカメムシの影響で収穫量が2~3割減少。去年収穫量が10分の1に減少した農家もあったという。茨城・古河市イネカメムシの被害。栃木・宇都宮市では栃木県農業総合研究センターは害虫を調査するため虫の捕獲器を設置。調査地点の約7割でイネカメムシの越冬が確認された。農研機構中日本農業研究センター・石島上級研究員は「暖冬によって越冬死亡率が低下」などと解説。群馬・沼田市の金井農園ではイネカメムシの対策に乗り出している。金井繁行さんは「突然去年カメムシが大発生した」と話す。去年の収穫量は3割減。特有の香りで防虫効果があるとされるミントを田んぼに植えることで被害を抑えることに期待。きのうスーパーでの米の平均価格が発表された。5kgあたり税込み4176円、3週連続での値下がり。小泉農水相は「随意契約による備蓄米の放出が影響した」としている。埼玉・越谷・スーパーマルサン越谷花田店では備蓄米販売の影響で銘柄米の売れ行きが落ち込んでいる。発注頻度を週3回から1回に減らし、精米から1カ月立つ銘柄米は約1割値引きしていた。小泉農水相はきのうコメの出来具合を示す「作況指数」の公表廃止を発表。
住所: 栃木県下野市医大前3