現在の12式地対艦ミサイルの射程は百数十キロだが、今後改良を重ねて射程を1000キロに伸ばす計画。防衛省関係者によると、さらに射程2000~3000キロの新たなミサイルの開発も検討されている。米国防総省が公表した中国の中距離弾道ミサイルの射程の範囲を示した図では射程は最大4000キロだった。同じような形で日本が将来保有する射程1000キロのミサイルが届く範囲を描くと朝鮮半島、中国に達し、射程3000キロの場合は中国の内陸に及ぶ。安保3文書は反撃能力について、武力攻撃が発生していない段階で先制攻撃は許されないとしているが、相手が武力攻撃に着手したかどうかを見極めるのは難しく判断を誤れば先制攻撃になる恐れもあると指摘されている。黒江さんは「自衛権を発動する時は国会の承認が必要」「本当に自衛権を発動する場面になったら議員1人1人の考えが問われる、そのときに備えて議論を深めなきゃいけない」などと話した。