岸田総理は午前10時前、非公開で行われた参議院の総会に出席し議員に対し「今国会非常に大変だったときに皆さまのおかげで重要法案が通りました」とねぎらいの言葉をかけた。昨日中堅議員が党の会合で手を挙げ、一連の政治資金問題に対する説明やねぎらいの挨拶を総理が行うべきだと批判したことを受けた対応とみられる。公然と出始めた批判にひとまず対処した形だが、自民党内からはもう手遅れだといった声が出るなど岸田総理への不満の渦が消える気配はなく、焦点は総理の再選か交代かが問われる9月の総裁選に移る。石破元幹事長が勉強会を開催し、茂木幹事長は講演会や企業の視察、高市氏は来月安倍元総理の命日に本の出版を決めるなど動きが活発化している。こうした中で、岸田総理が夕方の記者会見で総裁選についてどう発言するかが注目される。