韓国・安山市では、セウォル号沈没事故の追悼行事が行なわれている。会場は、犠牲となった生徒らが通っていた高校の近くにある。2000人以上が集まり、ひとりひとりの名前を呼んで、犠牲者を偲んでいた。これまで政府などが設置した調査委員会の報告書でも、事故原因は明確に示されていない。遺族らは当時の政府資料の公開や、政府関係者の処罰などを求めている。韓国メディアも、事故から10年となる節目に、改めて大きく取り上げていて、事故現場の映像や写真は、遺族への配慮などもあり、ほとんど使われていない。犠牲者のほとんどが高校生だったこともあり、事故が韓国国民に与えた影響は今も深く残っている。