奥田さんは友達をあまり作らないタイプだが、緒形拳さんと津川雅彦さんと仲が良かった。津川さんはよく奥田さんを気にかけてくれていて、一緒にゴルフに行こうと10年間ほど言われていた。2人は亡くなり、現在は2人の写真を自宅に飾っている。緒形さんは主演映画の台本に「ありがとう」と書いていて、感謝を伝える姿を参考にするようにし、お茶を出してくれた妻に「ありがとう」と言ったら不思議がられた。長年それを続けたら、自然とありがとうを言えるようになり、嫌な摩擦も起きなくなった。奥田さんは30代半ばから瀬戸内寂聴さんの勧めで俳句をするようになった。俳号も寂聴さんから頂き、「寂明」を名乗るよう言われたが、恐れ多くて未だに俳号を使えていない。しかし、廃人の夏井いつきさんと対談した経験を経て、「寂明」を来年から使おうと考えている。女性との愛を詠んだ俳句を艶俳句と呼んでいる。