村上は今日の総括に、1976年「住吉の長屋」が完成した。安藤さんの原点だ。その建築には特徴があった。そんな「長屋」はみたことがない、いったい誰が住むんだろうと思ったのだった。以来、83歳となった今でも、わたしが同じ感想を持つ建築を作り続けている。09年と14年、「がん」で5つの臓器を摘出した。その後に、パリの元商品取引所「ブルス・ドゥ・コメルス」の再生に挑み完成させた。「約束は守れ。嘘はつくな。自分の信念だけを貫け。自分が納得する人生を生きろ」安藤忠雄を育てた明治生まれの祖母の言葉だ。彼は、その通りに生きてきた。とした。