ミヤネ屋でも連日取り上げているお米に関する話題。先週ミヤネ屋が向かったのは兵庫県宍粟市。人口は約3万3000人。面積の9割を森に覆われた豊かな自然のもとでは農業が行われていた。田住学さん(69)。すでに年金を受給しているが、自宅近くの田んぼで今も米作りに精を出している。田住さんの田んぼで去年収穫されたお米を見せてもらった。去年から高騰してきた米の価格。農家にとっていい傾向なのではと聞いてみると田住さんは「経営上確定申告したら。マイナス。赤字。外で働いて得た収入を兼業である米作りに回している。これが現実」などコメント。田住さんによると農薬や肥料の価格高騰以上に農機具の購入やその維持にお金がかかるという。田住さんが所有する農機具、田植え機、乾燥機、コンバインなどを見せてもらった。計約2000万円ほどだという。60歳の定年まで小学校の教師をしていた田住さん。すでに子どもは独立しており現在は夫婦2人の生活。所有している農機具は教職員時代の蓄えで購入したそうだが、夫婦ともに年金生活となった今では一から揃えるのは無理だという。年を重ねるにつれて楽ではなくなっていく農作業、妻のひとみさんは「本当にキツイ仕事。健康の面が心配。これからだんだんキツくなる」などコメント。農業を続けるわけについて田住さんは「親から譲り受けた家、土地、墓を守るという、家を継ぐその使命の中でやっているという感じ」などコメント。宍粟市は農業には不向きとされる中山間地域、一方で全国の耕地面積の約4割はこの中山間地域にある。地元で養鶏農家を営む今井和夫さん(67)。この春までは市議会議員として活動し宍粟市の農業を見守ってきた。今井さんは「この周辺はほとんどが兼業農家で年金農家。次の若い子を育てるためには所得補償のような形で税金で補填をしていく形をとらなかったら、日本の中山間地域の農業は50年後には全て廃墟になる」など指摘。来年70歳になる田住さんは何歳まで米作りを続けるか聞いてみると「へたるまではやる」などコメント。