現在気象庁は南海トラフ巨大地震に備え、和歌山県・潮岬沖~高知県・室戸岬沖の海底に設置されている地震・津波観測監視システム「DONET2」を、緊急地震速報や津波情報発表に活用している。そんな中、防災科学技術研究所が高知県沖~日向灘の観測空白地域を解消するため、新たな観測網の設置工事を行うことになり、今日から来月20日までの間に「DONET2」の全観測点を停止させるとのこと。気象庁によると、潮岬沖~室戸岬沖を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が平常時より最大13秒遅れる可能性があるとのこと。一方津波警報や地震情報の発表には、他の観測点のデータを使うため影響はないとしている。