齋藤瑞季さんが通う中学校は神奈川県で唯一の村・清川村にある宮ヶ瀬中学校。ことしは瑞季さんひとり。教科によっては教師が生徒役になってサポートしている。給食の時間は先生たちと一緒。在校生が瑞季さん一人になったのは今年の4月から。清川村には8キロほど離れたところにもう一つ中学校があるが、瑞季さんは宮ヶ瀬中に残ることを決めた。部活のバドミントンが一番の理由だという。夏には中学最後の大会がある。顧問がいないときは校長先生が指導する。下校の時間、校門で待っていたのは瑞季さんのお母さん。瑞季さんが楽しみにしている年に一度のイベント体育祭が5月に開かれる。体育祭は学校と地域が一体となって行う合同体育祭。瑞季さんはチラシを作り地域の人たちに配る。体育祭の当日、チラシの効果もあってか朝から多くの人がやってきた。春に卒業した先輩たちや地域の人たちなど約110人が参加。プログラムはみんなが楽しめるように組み立てられている。体育祭の最後のプログラムは瑞季さんが先生たちと演奏する伝統の和太鼓。