この暑さの中、開かれている夏の全国高校野球の地方大会。きのうの甲府市の試合では水分補給を呼びかけていた。山梨の大会では独自の基準を設けて熱中症対策を進めている。気温や湿度などから算出される暑さ指数に応じて試合の中止などを協議。指数が27程度だったきのうは、5回が終わったところで休憩を取った。凍らせてシャーベット状にしたドリンク「アイススラリー」。山梨県では、すべての試合で選手や審判のために用意しているという。さらに応援する人にも新たな対策。スタンドの一角にクーラーがある休憩スペースが設けられた。球児たちの熱中症対策。香川県では気温の高い時間帯を避けるために開会式の開始を午後5時に。宮崎県では冷房が効いた部屋で休むクーリングタイムを導入。NHKが47都道府県の高校野球連盟に取材したところ、ことしから導入された熱中症特別警戒アラートが発表された場合、全体の8割以上は何らかの対応を取るとしている。このうち7つの連盟はその日の試合を中止し順延するとしている。熱中症対策に詳しい専門家の早稲田大学・細川由梨准教授は「ルールを介した運動量の調整、時間の調整、そのあたりはすごく有効。緊急時の対応プランに関する認識を運営側、参加者側が共有することが必要」と話す。