先月30日、富士山。山開き前日にもかかわらず次々とやってくる登山者。目指すのは山小屋である。この日から営業が始まる山小屋に1泊し、翌朝山開きの日の出を山頂から眺めるという。2000円の通行料は下山時に支払いとなる。取材班も山小屋を目指すも猛烈な風が行く手を阻んでいる。吹き荒れる風は収まるどころか次第に激しさを増していき、この影響で山開き初日にもかかわらず登山口に道路が朝まで通行止めになった。山小屋では前日から訪れていた登山者の多くが下山を余儀なくされていた。大荒れの初日となった今年の山開き。1日4000人の入山規制と1人2000円の通行料を徴収する新たなルールを導入された。世界遺産登録から11年、新たな節目を迎えた富士山を追跡した。