世界遺産登録から10年を迎えた富士山。かつて盛んに行われていた富士山信仰を未来に伝えていこうという取り組みが始まっている。富士吉田で宿泊施設を経営する勝俣さんは、富士山を目的にやってくる外国人観光客に着目して宿を開いたが、富士山の価値が十分に知られていないと感じるようになった。宿にほど近い北口本宮冨士浅間神社は富士山信仰の中心的な場所とされ、吉田口登山道の起点となっている。伝統的登山は富士スバルラインの開通により変わり、5合目までの登山道利用者は約20万人から約1万4000人まで減少し、最盛期には25もあった神社や山小屋は4まで減少している。
忘れ去られつつある5合目までの登山道の現状に胸を痛めたのが勝俣さんたち地元の若者。そこで一昨年、宿泊施設を経営する仲間たちと、吉田口登山道の整備を行う団体を立ち上げた。現在は3合目にあった山小屋の復活を目指している。
忘れ去られつつある5合目までの登山道の現状に胸を痛めたのが勝俣さんたち地元の若者。そこで一昨年、宿泊施設を経営する仲間たちと、吉田口登山道の整備を行う団体を立ち上げた。現在は3合目にあった山小屋の復活を目指している。