コメの品薄が続く中、全国有数の種もみの産地・富山県には、来年用の注文が増えていることから、今年の生産量は去年より6%増える見込みで、砺波市では種もみ用の田植えが盛んに行われている。富山県は都道府県をまたいで出荷される種もみの約6割を生産する。砺波市で種もみを作る農業法人では、今年は去年より約2ヘクタール多い約50ヘクタールの田んぼで生産することにしている。協会によると、ことしは県全体で去年より250トン(6%)多い4300トン余を生産する計画。しかし、同じ田んぼで去年と違う品種を育てると、種子が混ざるおそれがあり、生産に適した農地が足りないことなどから、生産量は需要を100トンほど下回る見込みだとしている。特に暑さに強い特性がある「にじのきらめき」など3つの品種は、全国的に需要が伸びていて、すべての注文に応えられない可能性があるという。