バス・タクシーの運転手をめぐっては、来年4月から労働時間の規制が強化されることで、これまで以上に人手不足が深刻になると見込まれている。一方富山県内ではこうした運転手の内、女性の占める割合が約1割に留まっていることから、県は女性の働き手の参入を後押ししたいと考えている。その一環として、県内にあるバス・タクシー・列車の運行会社が、女性用のトイレや更衣室などを整備した場合に、50万円を上限に費用の半額を補助する事業を始めるとしている。背景には女性の働き手が増えない要因の1つとして、女性のプライバシーなどに配慮した環境が整備されてない実情があるとされている。県は県議会に必要経費として200万円を盛り込んだ補正予算案を提出していて、今年度内にも事業をスタートさせたいとしている。県交通戦略企画課は、女性が活躍できる場を広げるとともに、公共交通の担い手の確保にもつなげたいとしている。