2024年産の新米が収穫期を迎えつつあるが、生産者に仮払いする概算金は新潟や富山で去年から2割ほど高くなるなど、引き上げの動きが相次いでいる。品薄感が続き、新米の需要も高まっていることや物価高で生産コストが上がっていることが要因だが、台風10号による収穫量の減少が追い打ちをかける可能性が懸念されている。坂本農水相は「米の品薄状況などに対しては慎重になるべきだと考えている。全体的に見て小売店に対しては米が並び始めたと考えている。」と述べた。一方で、小売業界からは「新米が出ても正常に戻るわけではない、相場は上昇が続く可能性がある。」として農水省の認識と現場とのずれを指摘する声が上がっている。