冬の味覚・ズワイガニは今年は漁獲量が多く、お得に食べられる当たり年。今月6日、北陸〜山陰の日本海でズワイガニ漁が解禁された。資源を守るため、毎年漁獲枠が定められるが、富山県から島根県付近の日本海では今年度は3700トンと、ここ数年と比べ多くなっている。ズワイガニを扱う東京・新橋のビストロカフェももてなし家では「ズワイガニのクリームパスタ」は通常5500円だが、今年は3300円で提供。東京・台東区の魚介専門店「吉池」ではズワイガニの仕入れ価格が例年に比べ約3割減。去年は3万円以上したものが今年は約2万5000円で買える。水産資源研究所・佐久間啓主任研究員によると、日本の漁師たちが過去に資源を大事に扱ってきた結果で、今年はズワイガニがとれる良好な状態になったと考えられる。約10年前に日本海などの海の状況がカニの赤ちゃんが生き残りやすい環境になっていたため今年の豊漁へとつながったという。