小児がんの一種「小児脳幹部グリオーマ」と診断された加茂渚ちゃん(5)は2022年8月に入院。本人には「頭に悪いばいきんがいるからやっつけようね」と伝えた。完治は難しく、一時的に症状を改善する放射線治療しかできなかった。厳しい治療を懸命に受けたなぎちゃんの体調は劇的に改善して9月に退院。10月には幼稚園の運動会に参加した。12月になると放射線治療で改善していた右手・右足の麻痺が再び進行し始めた。脳腫瘍が再び大きくなったことが医師から告げられ、両親は放射線の再照射を決断した。姉・玲良ちゃん(7)に本当の事を伝えた。2023年1月になると病状は一時的に改善したが、2月には新たな腫瘍が見つかった。意識があるうちに会いに来て欲しいと連絡を受けた取材スタッフは3月3日に自宅を訪れた。姉が顔を擦り寄せると得意の変顔で応じた。