石破首相は午後、衆議院を解散する。27日の投開票に向け、与野党は事実上の選挙戦に入る。自民党は、裏金問題に関係した議員ら12人を非公認とする方針を決めた。公認しても比例代表との重複立候補は認めず、女性・若手中心に新たな候補擁立を進める。自民党幹部は「けじめをつけて国民の理解を得るのが大事」と強調。安倍派からは「基準があいまいでめちゃくちゃ」と恨み節が出ている。非公認となった議員の1人は「事前に連絡はなかった。ジタバタしても解決しないので無所属でも勝つ以外ない」とこぼした。野党は「非公認は12人にすぎない。30人以上を公認することの方が問題」と批判。立憲民主党・小川幹事長は「裏金にふたをして逃げ切り、幕引きを図る。許されることではない」と話した。野党は早期解散に反対で、議長に会期延長を申し入れた。野党4党首が対応を協議し、内閣不信任案を提出することになりそうだ。野党は、衆議院選を前に結束していて与党と戦う姿勢を示したい考えだ。午後1時からの党首討論は、政治姿勢や政策をめぐる論戦で、選挙戦さながらの展開になる見通しだ。