中道改革連合の枝野幸男元官房長官の事務所に置かれた看板には衆議院議員の上に「前」という文字が加えられていた。窓には立憲民主党時代のポスターとボードがあった。2月に行われた総選挙で政権交代を目指し、衆議院の立憲・公明が合流。解散前夜に結党大会を開くなど、ギリギリ間に合わせて挑むも、歴史的大敗。中道は公示前から約120議席減らす結果となった。29歳で初当選してから11回連続当選を重ね、民主党政権時代に官房長官を務めた枝野さんも初めて落選した。現在は元々資格を持っていた弁護士の仕事と講演活動をしながら、国政復帰を目指しているという。また事務所も家賃の安い事務所に引っ越しを余儀なくされた。事務所は以前より狭くなったが、家賃は約3分の1に。月額約130万円の国会議員給与や国から支給の秘書給与などがなくなり、家賃や秘書の人数を削らざるをえなくなった。この日は立憲民主党に所属する埼玉県内の4人の市議が枝野さんのもとに相談に訪れた。中道は先週、大敗した衆院選について「選挙目当ての急造新党」との批判を払拭できず、党のイメージや立ち位置を有権者に伝えきれなかったなどと総括した。落選議員からは「中道の看板では戦えない」、「立憲民主党に戻りたい」との声があがっていて、中道の先行きは不透明。酒井菜摘さんは党の存続もわからない中で落選の現実に向き合っていた。国政復帰を目指し、朝の街頭演説を続けている。国会ではがんと闘った経験から高額療養費制度問題に取り組んだが、落選。貯金を切り崩しながら政治活動をと日々の生活を両立しているという。東京・門前仲町の駅前に構えていた事務所は引き払うことになった。多くの政党では落選中でも候補者に政治活動の費用として一定の金額を支給している。しかし、中道は議員減で政党交付金も減少。中道は先週、落選者への政治活動費支援策を決定。ただ立憲時代の活動費つき50万円からは減少する見込み。この日、酒井さんは支持者と意見交換会を行った。この場で酒井さんは年間5000円で加入できる後援会を設立したことを報告。支持者に協力を求めた。落選から2か月で約10人が加入したという。
