15年に渡る、下町ボブスレーの挑戦。そのDNAをつなぐ人がいる。石川県・小松市にある東亜電機工業。電気配線のカバーのハーネスを製造している。社員が集まって観戦していたのは、ボブスレーのワールドカップ。東亜電機工業の國廣さんは下町ボブスレープロジェクトに当初から携わっている。2024年に大田区の工場を東亜電機工業に売却した。その後東亜電機工業の社員になったが、もう一つの顔は週に2日は大田区に戻り、新たな取り組みに、集まっていたのは町工場の経営者たち。國廣さんはI-OTAをたちあげたが、2018年に設立し、様々な技術をもつ町工場130社が参加する共同体。客からの依頼や相談に応じて最適な会社でチームを組んで、一つの製品を作り上げる。下町ボブスレーで培った仲間まわしで新たな取り組みを始めていた。週に1度、運営メンバーの社長たちが集まって依頼内容を吟味。この日は浄水器の販売会社からの相談を皆で知恵を出し合い、130社の中から担当するチームを決めていく。数日後、今回國廣さんが選抜したのはプラスチックの加工会社など3社。そこに浄水器を販売する会社から担当者がやってきた。ステンレスが高騰し、仕入価格が3倍になったために樹脂製に変えられないかという相談だったが、樹脂に変えてしまうと耐久性に問題があるという。これまで通りステンレスを使いながもコストを下げる方法はないか、研究することに。I-OTAはこれまでに110件を受注し、実績を積み上げている。そこへかつてないビッグビジネスが舞い込んだ。半導体の製造にかかわる世界的なメーカーからの依頼だという。
