小林製薬の紅麹サプリを巡る健康被害の問題を受けて、小林製薬・小林一雅会長と小林章浩社長が辞任する方針を固めたことがわかった。「紅麹」問題の対応をめぐっては、被害の把握から公表まで約2か月かかったことなどに批判が出ていて、小林会長と小林社長が責任を取る形になった。後任の社長には山根聡専務がつく見通し。創業家以外から社長に就任するのは初めて。小林製薬は4月に社外弁護士による検証委員会を設置し、問題への対応や品質管理体制への点検を進めていて、幹部の経営責任を認定するか注目が集まっていた。きょうにも取締役会を開き、人事を正式に決める見通し。