パリオリンピックを前に大堀彩選手は福島へ。バドミントン女子シングルス日本代表。169センチの長身から繰り出す角度のあるショットが持ち味。初のオリンピックにかける特別な想いがある。7月、福島県の学校で熱狂の渦。歓声を浴びるのはパリで日の丸を背負う5人のバドミントン選手。5人全員が前身の富岡高校出身。その中で大堀彩のみが福島県出身。両親の影響で幼い頃からラケットを手にした彼女は福島県沿岸部にある中学に進学。体育館で練習をしていた時、震災にあった。原発事故で避難している時が自分の中で一番命の危機を感じたと大堀彩は話す。原発事故により富岡町は全域避難区域に指定された。大堀は中学卒業後、猪苗代町に拠点を移した富岡高校に進学。そこで日本一に輝いた。壮行会には約600人が駆けつけた。声援を受けながら代表選手が入場。富岡高校の元校長が挨拶。地元の中学・高校生と合同練習も行った。大堀彩はパリの地で福島の皆様に感謝の気持ち、皆様に恥じないようなプレーをしなくてはいけないなどと話した。