1980年6月12日の「ザ・ベストテン」。ランキング4位に登場したシャネルズは当時大人気。途中、番組では視聴者からは「黒人のくせに香水の名前なんかつけるんですか?」との質問が。この言葉を聞いた黒柳は番組終盤、27秒にわたって人種差別的なメッセージに涙を浮かべて抗議。黒柳は幼い頃から天真爛漫な性格で「変な子」と区別され、入学3ヶ月で小学校を退学。その後入学したのが電車を校舎とした「トモエ学園」。校長・小林宗作とは出会った初日から仲の良い関係に。学校は問題児や障害児も多く通っていたが、小林の教育方針のもとで個性が尊重され、当時では珍しい自主性を重んじる校風だった。座る席、時間割なども自由。そんな小林は、別の先生が進化論についての授業中、病気で背が伸びない障害のある生徒をからかう発言に激怒。口癖は「みんな一緒」。この経験が黒柳のメッセージに繋がっているという。