突然の退陣表明から1日。岸田総理大臣はきょう閣僚に対し「気兼ねなく自民党総裁選挙に臨んでもらいたい」と伝えた。次の総裁のいすを巡って、名前があがっている議員からは発言が相次いだ。岸田総理大臣の呼びかけもあり、きょう、現職の閣僚からはさまざまな発言が。河野デジタル相は「非常に多くの閣僚を経験させてもらい、日本が抱える大きな課題を担当してきた。いつかこの経験を活かせる日がくれば」、高市経済安保相は「仲間たちと力を合わせて日本列島を強く豊かにし、次の世代に引き渡す使命を負っている」、齋藤経済産業相は「“総裁選に出るべき”“あなたしかいない”みたいな連絡が数多く寄せられた。そういう声に真剣に聞いていかなくてはいけないのかなと」、上川外相は「何をすべきか熟慮したうえで、決断し、行動に移していく覚悟」と述べた。党内から立候補に期待する声が出ている小泉進次郎元環境相と小林鷹之前経済安保相はきょう、東京・九段・靖国神社に参拝。小林前経済安保相は「政治かとしての力を高めることに尽きる」と述べた。一方、公設秘書の給与を国からだまし取っていた疑いで事務所などの捜索を受け、自民党を離党した広瀬めぐみ参議院議員は、きょう議員を辞職した。立憲民主党・泉代表は「辞職は当然。遅過ぎる。自民党の体質だ。まだまだ表に出ていない問題もあるのではないか」と述べた。自民党総裁選挙の日程は、来週20日に決まる予定。それを前に新たに齋藤経済産業大臣を含め、模索する動きが早速出始めた。立候補には推薦人20人が必要。ポスト岸田へ誰が口火を切るのか、構図はどうなるのか、党内、世論の動向もにらみながらの駆け引きが続きそう。