政治改革のきっかけとなった自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で衆議院政治倫理審査会が開かれた。3日間行われる審査。対象は15人の議員。最初に出席した旧安倍派の稲田元防衛大臣。収支報告書には196万円の不記載があった。また、違法性の認識の有無を問われたのに対して「還付の存在を知らず違法だと思っていなかった」とした。このあとの加藤竜祥氏、小森卓郎氏、佐々木紀氏の審査では、いずれも「一連の問題が発覚するまで、不記載となっていることは知らなかった」などと答えた。またキックバックされた資金について、加藤と小森氏は「事務所で保管」し、佐々木氏は、「事務所の備品や秘書の旅費など、政治活動に充てていた」と説明した。一方、きょうの審査では、旧安倍派で収支報告書への不記載が始まった経緯や誰の指示で行われたのかなど、新たな事実は明らかにならなかった。衆議院政治倫理審査会には、あすは旧安倍派の有力議員の1人である、萩生田光一氏ら7人が出席する予定。また参議院でもあす、審査会が開かれ、4人の弁明と質疑が行われる。